歩く地蔵の軟派譚

30過ぎた打診ができない男の手記です。有益ではない。

回顧録7

 

しっかりしたLJK

12時。家を出て洗車を済ませ郡山へ向かった。インスタLJKとのアポ。文面でのスクリーニングはチキって行っていなかった。

14時待ち合わせ場所へ到着。

「もうつくよ」

『私着いてます』

「分かりやすいようにジョジョ立ちしててくれる?」

『できません笑』

みたいなやり取りして合流。想像していたほどではなかったが可愛かった。

きめ細かな肌。10代。まっっったくスレていなそうな、でも話の節々に感じる知性。

 

「あ、即れないかも」

そんな気持ちがよぎった。

 

いちょう並木の公園へ車を走らせる。自分からも話を振ってくる子で、男と話すことに抵抗はなかった様子。

『最近友達と議論になってるんですけど、山と林の違いって何だと思います?』

「標高じゃない?知らんけど。(山を指さして)あれを林っていう人を見たことないし、(林を指さして)あれを山と呼ぶ人を見たことない」

『確かに、その考えはなかったです』

答えられることでよかった。なんか安心した笑

いちょう並木に着いてからは部活や趣味の事、仕事論とかを話したと思う。あとはこんな人は嫌いだ30選をお互い言い合ったりしてた。

カメラ以外だったら確実にナンパなんだけど、絶対言うまいと我慢してた。若者に夢を見させるのが大人の仕事。

 

いちょうを撮るフリして彼女のことを隠し撮りしていたが結局「ちょっと写って」と言った。案外、普通にインフレームしてくれた。

 

ひとしきり撮ったあと、人混みを理由にサイレント手つなぎを試みる。

スッと躱される。心が折れた。

 

帰り道の車中、打診する勇気は自分にはなかった。

運転うまいですねと言われたのが今日イチの見せ場だった。

 

あとはラーメンを食って、自分はろくに打診もできず無害だけどつまらなくはない、そんな人認定されて解散かな~と思っていたら本当にその通りになって解散。

 

 

解散後、LINEが届く。

『今日は楽しかったです、また遊んでください』

 

 

 

ホントよくできた子だ。